どんな影響がある?

親のスマホと、子どもの気持ちや行動に関連

親がスマホなどを使う多さと、子どもの不安や攻撃的な行動には、5歳未満を扱う研究で小さな関連が報告されています。会話中に返事が途切れると、子どもの「見て」や指さしから続く親子のやりとりも中断します。

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今日のひと工夫

じゃあ どうする?

スマホを開く前に何を確認するか考えるお母さん

1連絡を読み終えたら閉じる

「園のお知らせを読む」と用事を一つ決め、済んだら閉じます。SNSは別の休憩時間へ。ついでに開く流れを少し区切ってみましょう。

スマホを置いて親子で大きな積み木を楽しむところ

2遊ぶ間はスマホを置く

いつもの置き場所へ。呼び出しを待つ日は連絡を受ける設定を残し、「確認したら戻るね」と伝えて、用事の後に遊びへ戻ります。

机に画面を上に向けて置いたスマホで使うアプリと区切りを確認する親子

3「このアプリを何時まで」と決める

タイマーや端末の制限も試します。終わりにくい設定を見て、食事中は置くなど、親も続けられる約束から始めます。

もう少し知りたいときにさらに詳しく ↓
この記事の目次
  1. 連絡を確認したはずが猫の動画まで見ていた。
  2. 画面に向いている間、子どもの「見て」はどうなる?
  3. 繰り返す回数だけでなく、やりとりの続き方も
  4. 閉じたあと、子どもが話していたことへ戻る
  5. ルールを考えるのは子どもだけ?
  6. 必要な連絡まで閉じなくて大丈夫
  7. つい開くアプリひとつに区切りを

工夫の理由と気をつけたいこと

  1. 連絡を読む用事と、ついでに見る時間を分けるための区切りです。

  2. 子どもの「見て」や指さしに返せる時間を残します。確認の用事が終わったら、子どもが話したり見せたりしていたことへ戻れます。

  3. 仕事や休憩までなくす必要はありません。会話が何度も途切れる場面から、親も続けられる約束を選べます。

01

連絡を確認したはずが猫の動画まで見ていた。

園からのお知らせを確認。ついでにSNSも少し。気づけば知らない家の猫まで見ていました。子どもに「あとでね」と言ったその「あとで」が思ったより長い。

仕事も送迎も買い物もスマホで済む毎日。全部やめるのは難しいですよね。まずは必要な連絡となんとなく開く時間を分けて考えてみませんか。

02

画面に向いている間、子どもの「見て」はどうなる?

子どもが積み木を見せる。大人が「高く積めたね」と返し、子どもが次の工夫を見せる。短いやりとりでも、関心を受け止めてもらう機会があります。スマホに気を取られ、呼びかけへの返事が遅れたり、何を見せたのか分からないまま「うん」と返したりすると、その往復が途切れます。

5歳未満の子どもを扱った21研究、14,900人のデータをまとめた分析では、子どものそばでの親の端末利用の多さと、不安・引っ込み思案や攻撃的な行動などの評価に小さな関連が報告されました。2025年のメタ分析(英語)で測られたのは関連です。家庭の事情や保護者のストレス、子どもの様子も関わるため、スマホがその原因だと断定したり、一度使っただけで発達に影響すると読んだりはできません。

見直すときは、合計何分かに加えて「どんなやりとりが何度中断されたか」を見ます。子どもが話している食卓や、一緒に何かを試す時間を、用事のない通知やついでの閲覧で何度も切らない使い方を考えましょう。

03

繰り返す回数だけでなく、やりとりの続き方も

2歳児と母親38組の実験では、母親が新しい言葉を教える間に通話が入る条件と、入らない条件を比べました。言葉に合う動作を見るテストでは、中断のない条件で学習が示されました。提示した言葉の回数には明確な差がありませんでした。ただし、別のより厳しい測定では同じ学習のパターンは確認されていません。回数だけでなく、やりとりの続き方を考える手がかりとして読む結果です。Reedらの研究本文(英語・PDF)

これは短い学習場面の実験で、家庭での利用時間や将来の発達を測ったものではありません。通話前に予告した母親としなかった母親でも、この測定の結果に差はありませんでした。「今から見るね」と伝えるのは待つ理由を説明する工夫ですが、それだけで中断の影響がなくなるという根拠にはなりません。

04

閉じたあと、子どもが話していたことへ戻る

必要な連絡を終えたら、スマホを伏せるだけでなく、子どもが何を見せたり話したりしていたかへ目を戻します。「さっきの塔、続き見せてくれる?」など、一緒に見ていた物から再開する案です。子どもがすでに別の遊びへ移っていたら、説明をやり直させず今の関心を見ます。

ハーバード大学の親子の応答の手引き(英語)は、子どもの声・指さし・表情を捉え、返したあとに子どもの次の反応を待つことを勧めています。質問を続けて答えさせるより、同じものを見て一言返し、次の番を渡す。スマホを置く目的も、その往復を続けられる時間を作ることにあります。

たとえば食卓では連絡の用事を済ませたら置く、一緒に遊ぶ間は必要な相手の通知だけ残す、といった区切りを家族で試します。必要な仕事の連絡や大人の休憩まで一律に禁止するのではなく、中断が続く場面をひとつ選んで変えます。

05

ルールを考えるのは子どもだけ?

こども家庭庁のリーフレットには大人にも守るルールがあるとよいという子どもの意見が掲載されています。家庭で話し合ってルールを作り生活の変化に合わせて見直す案も紹介されています。こども家庭庁「おうちルールづくりのヒント」

「大人もごはんの間は置こう」など自分の約束も話す案があります。家族に話す約束は、大人の自分が続けられるものから考えてみましょう。

06

必要な連絡まで閉じなくて大丈夫

園からの呼び出しや家族の連絡を待っている日はあります。「今は連絡を確認するね」と伝えて用事を済ませたら戻る。そのくらいの区切りからでも試せます。遊びの間も連絡が必要なら全通知を切る必要はありません。

決めた区切りを過ぎていたら、次の動画や通知を開く前に、いったん閉じて置きます。必要な連絡がまだ残っているなら「この返信を送ったら戻るね」と、用件と終わりを具体的に区切り直せます。遅くなったことは短く伝え、終えたら子どもの今の話や遊びへ戻ります。

子どもと画面を楽しむ時間にはアプリの内容と終わり方を確かめる記事も。大人の休憩と親子で使う時間はそれぞれ考えてよいのです。

07

つい開くアプリひとつに区切りを

自分の使い方を道具で区切るなら「FocusVault」も候補です。自分の端末で選んだアプリを制限し運動または時間によって一時解除。設定した時間が終わると再びロックする仕組みです。連絡に必要なアプリは制限の対象から外して考えましょう。

これで必ず使う時間が減るとは限りません。体調や場所に合わない運動は選ばず自分に合う設定を確認します。スマホを置いて遊ぶ案なら子どもの箱遊びに仲間入りする工夫もあります。

Q & A

気になる疑問

園や家族の連絡がある日はスマホを置けない?

園や家族の連絡を受ける設定は残します。「確認したら戻るね」と伝え、用事が済んだら閉じるところから。全通知を切らなくても大丈夫です。

子どもだけでなく大人もルールを決める?

大人もできそうな約束を家族へ話してみましょう。こども家庭庁の資料にも、大人に守ってほしいルールがあるという子どもの声が載っています。

決めた時間を過ぎても、見続けてしまったら?

次の動画や通知へ進む前に、いったん閉じて置きます。必要な連絡が残っているなら「この返信を送ったら戻るね」と、用件と終わりを区切り直します。遅くなったことも短く伝え、終えたら子どもの今の関心へ戻れます。

出典・参考資料 5件